ff 診察室こぼれ話
昨年より毎週土曜日に泌尿器科外来を設けています。みなさまには、「内科と泌尿器の受診が一日で済む」と喜んでいただいています。この度、泌尿器科では膀胱鏡の検査ができるようになりました。
膀胱鏡は病気の診断をより確実にするために行うものです。過活動膀胱 、繰り返す膀胱炎、尿中の血液(血尿)の原因を調べる時 、尿中に異常な細胞が発見された時、排尿時の膀胱痛や尿道痛といった症状の時に膀胱鏡を使って検査をし、診断をします。この検査は膀胱結石や出血源となる膀胱腫瘍、さらに膀胱の構造的異常などの発見にとても有用です。
膀胱鏡は軟性膀胱鏡か硬性膀胱鏡の2 つタイプがありますが、当院では軟性膀胱鏡を使用します。軟性膀胱鏡は細い内視鏡(太さは鉛筆ぐらい)で、尿道を通して膀胱まで到達させます。この膀胱鏡は軟性(柔らかい管状)ですから、尿道のカーブ に沿って比較的容易に入れることができます。軟性鏡の先端は自由に曲げられますので、膀胱や尿道の内腔をぐるりとすべて観察することができます。
感染の有無を調べるために、検査前に検尿をすることがありますので、検査前の1 時間は排尿しないようにしてお願いします。
通常の検査時間は準備時間も含めて10 分~15 分ほどです。通常は仰向けに寝転び、両足は膝をあげて左右に開いた体位をとります。尿道の周囲は消毒し、麻酔の入ったゼリー(局所麻酔)を使いながら膀胱鏡を膀胱の中にゆっくりと入れていきます。内視鏡が入っていくときに少し違和感があるかもしれませんが、全身の力を抜いて骨盤底筋をリラックスさせていただくと楽に入れることがます。
膀胱鏡が膀胱内に入ると膀胱の内側の壁(粘膜)がよく観察できるように、滅菌された生理食塩水を膀胱内に注入します。膀胱が液体で膨らんでくると、尿意を催したり、膀胱内の違和感をおぼえたりするかもしれません。膀胱鏡検査が終わり次第、排尿できますので安心してください。
検査の後に一時的に排尿時に軽い痛みを感じるかもしれません。時に尿中に小さな血のかたまりを認めることもあります。このような症状は通常24 時間以内に治まります。出血や痛みがひどい時、あるいはこれらの症状が2~3 日以上続く時は医師に相談してください。検査後に尿路感染症(膀胱炎や尿道炎)を防ぐため、検査後は多めに水分をとるようにしてください。
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「春は名のみの風の寒さや」・・・『早春賦』の歌詞がつい口をついて出てきてしまう、今年はそんな春の訪れでした。
膀胱鏡の検査ができるようになりました。外来で簡単にできる検査です。当院の膀胱鏡は単回使用で一度使用したものは破棄し、毎回新しい滅菌器具を用いて検査をします。そのため大変清潔ですので、安心して検査を受けていただけます。土曜日の泌尿器科診療時のみとなります。
長きにわたり行政により行われてきたコロナワクチンの無料接種は3 月末をもって終了いたしました。また今秋からは希望者に対して有料の接種が始まる予定です。
念願の札幌雪まつりに行ってきました。街中でも凍結した道はツルツル。あちこちでドッタンバッタン、しりもちをつく人が続出でした。大倉山ジャンプ場を訪れたときは競技が行われており、初めてスキージャンプを目の前で見て、空中を舞う姿に感動しました。
