内　科

■急性疾患の診断と治療

急性疾患の診断と治療

私たちのクリニックでは、日常的に発症する急性疾患に対して、迅速かつ的確な診断と治療を行っています。急な発熱や咳、のどの痛み、腹痛、下痢、排尿時の痛みなど、急性の症状が現れた際には、早期に適切な対応をすることが大切です。
症状の原因を明確にし、重症化を防ぐことを目的として、診察・検査・治療を総合的に行います。

主な対象疾患

● 風邪（感冒）
ウイルス感染による鼻水、咳、のどの痛み、発熱などの症状が現れます。抗生物質が不要なケースも多く、症状に応じた対症療法を行います。

● インフルエンザ
急な高熱、倦怠感、筋肉痛が特徴です。迅速検査による早期診断を行い、抗インフルエンザ薬の投与や安静・水分補給など、適切な治療を行います。

● 肺炎
細菌やウイルスなどの感染により肺に炎症が起こります。胸部レントゲンや血液検査などで原因を特定し、抗菌薬治療を中心に行います。

● 急性胃腸炎
細菌やウイルスによって嘔吐・下痢・腹痛などが起こります。脱水を防ぐための水分・電解質補給を基本とし、必要に応じて整腸薬や点滴を行います。

● 扁桃腺炎
のどの強い痛みや発熱を伴います。細菌性の場合には抗菌薬治療を行い、症状に応じて鎮痛・解熱の処方を行います。

● 結腸憩室炎
大腸の憩室に炎症が起こる病気で、発熱や腹痛が特徴です。軽症の場合は抗菌薬治療で経過観察し、重症例では入院治療が必要な場合もあります。

● 膀胱炎
排尿時の痛みや残尿感、頻尿などの症状がみられます。尿検査で感染の有無を確認し、抗菌薬治療を行います。

● 腎盂炎
膀胱炎が進行して腎臓にまで感染が及んだ状態です。高熱や腰の痛みを伴うことがあり、点滴治療や入院が必要になる場合もあります。

当院の診療の特徴

• 迅速な検査体制：インフルエンザ迅速検査、尿検査、血液検査などを院内で実施
• 丁寧な説明：症状の原因や治療方針をわかりやすくご説明します
• 再発予防のアドバイス：生活習慣や栄養面からのケアもサポート

早めの受診をおすすめします

急性疾患は、早期に適切な治療を行うことで回復が早まり、合併症を防ぐことができます。
気になる症状がある場合は、自己判断せず、早めにご相談ください。

発熱外来

当院では、**発熱・咳・のどの痛みなどの症状がある方専用の「発熱外来」**を設けております。一般外来とは分離した診察室を完備し、院内感染の予防に努めながら、迅速で丁寧な診療を行っています。

発熱外来のご案内

発熱や風邪症状がある場合は、他の患者さまとの接触を最小限にするため、来院前にお電話でのご連絡をお願いしております。
ご連絡をいただくことで、受診時間や動線を調整し、スムーズにご案内いたします。

主な対象疾患

発熱

咳、のどの痛み、鼻水、倦怠感

新型コロナウイルス感染症やインフルエンザが疑われる症状

胸の違和感、息苦しさ、味覚・嗅覚の異常 など

症状に応じて、インフルエンザや新型コロナの迅速検査、血液検査、胸部レントゲンなどを実施し、必要に応じて投薬・点滴・経過観察を行います。

当院の取り組み

発熱外来専用の出入口・診察室を設置

医師・スタッフの防護体制の徹底

定期的な換気・消毒の実施

オンライン診療（対象条件あり）の対応

受診の流れ

まずはお電話にてご連絡ください。
症状をお伺いし、来院時間・受付方法をご案内します。

ご来院・検査・診察
専用の診察室にて医師が対応いたします。

結果説明・処方
必要に応じて検査結果をご説明し、治療方針をご提案します。

発熱や体調不良を感じた際には、無理をせず、早めにご相談ください。感染症の流行期には予約が集中する場合もございますので、事前のご連絡をお願いいたします。

慢性疾患の診断と治療

慢性的に続く体の不調は、生活の質を大きく左右します。
当院では、原因を明確にし、症状の軽減と再発予防を目指した治療を行っています。
「なんとなくだるい」「胃の調子が悪い」「便通が不安定」などの症状が長引く場合には、早めの受診をおすすめします。

主な対象疾患

● 貧血
立ちくらみや疲れやすさ、息切れなどの症状を伴います。血液検査により原因（鉄欠乏性、慢性疾患性など）を特定し、鉄剤投与や食事指導を行います。

● 頭痛
緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛など、タイプにより治療法が異なります。原因を見極め、鎮痛薬の使い方や生活改善を含めた治療を行います。

● 慢性胃炎・胃・十二指腸潰瘍
ストレスやピロリ菌感染、薬剤の影響などで胃粘膜に炎症や潰瘍が起こります。内服治療や除菌療法により改善を図ります。

● 下痢・便秘
生活習慣や腸内環境の乱れ、ストレスなどが関係している場合があります。食事内容・生活習慣の見直しとともに、整腸剤や便通改善薬などを用いて治療します。

● 骨粗しょう症
骨密度検査を行い、骨折リスクを評価します。カルシウム・ビタミンD補給や薬物療法を組み合わせて骨の健康を守ります。

● 甲状腺疾患
甲状腺ホルモンの異常により、倦怠感や動悸、体重変化などの症状が現れます。血液検査と超音波検査で正確に診断し、薬物治療を行います。

生活習慣病の診断と治療

現代社会では、食生活や運動不足、ストレスなどの影響により生活習慣病が増えています。
当院では、**糖尿病・高血圧・脂質異常症・痛風（高尿酸血症）**などに対し、定期的な検査と丁寧な指導を行っています。
早期に発見・管理することで、心臓病や脳卒中などの重篤な合併症を予防します。

主な対象疾患

● 糖尿病
血糖値・HbA1c測定を行い、食事・運動・薬物療法を組み合わせて治療します。インスリン注射が必要な方には適切な指導を行い、自己管理をサポートします。

● 高脂血症（脂質異常症）
LDL（悪玉）コレステロールや中性脂肪が高い状態です。動脈硬化を防ぐため、食事療法と薬物療法をバランスよく行います。

● 高血圧症
血圧が高い状態が続くと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まります。生活習慣の改善とともに、必要に応じて降圧薬でコントロールします。

● 痛風（高尿酸血症）
関節の激しい痛みを伴うことがあります。尿酸値を下げる薬や食事指導により再発を予防します。

当院の特徴

血液検査・尿検査・心電図などを院内で迅速に実施

合併症の早期発見を重視した定期的フォローアップ

管理栄養士による生活指導（必要に応じて実施）

花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症やアレルギー性鼻炎は、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみなどが長期間続くつらい症状です。
当院では、症状を抑えるだけでなく、アレルギーの原因を明確にし、根本的な改善を目指した治療を行っています。

診断と検査

血液検査などにより、スギ・ヒノキ・ハウスダスト・ダニなど、原因アレルゲンを特定します。
症状の程度や生活環境に合わせて最適な治療方針をご提案します。

主な治療法

抗アレルギー薬（内服薬）：くしゃみ・鼻水・かゆみなどの症状を和らげます。

点鼻薬・点眼薬：鼻づまりや目のかゆみを抑え、即効性のある治療を行います。

舌下免疫療法（ご希望に応じて）：スギ花粉やダニなどに対する体の過剰反応を少しずつ抑えていく治療です。

季節前からの対策が効果的

花粉症は、花粉が飛び始める1〜2週間前からの治療開始で症状を軽くできることがわかっています。
毎年つらい症状に悩まされている方は、早めの受診をおすすめします。