ff 診察室こぼれ話
子宮頸がんは、子宮の入り口にできるがんで、主にウイルスが 原因であることが分かっています。そのがんのほとんどはヒトパ ピローマウイルス( HPV)感染 によるもので、 主に性交渉によっ て感染し、女性の子宮頸がんだけでなく、男性にもかかる病気の 原因になります。 子宮頸がんの 初期 の症状は ほとんど自覚症状がありません。生 理以外の出血(不正性器出血)、性行為の際の出血などがあります が、自覚症状がでたときにはすでに進行していたということもあ ります。 国内において子宮頸がんで亡くなる 人 は、年間 2,900人 ほど と 報告されています。年代別の死亡率は、 30代前半から年代が上が るにつれ高くなっていく傾向にあります。日本では、 25 40歳の 女性のがんによる死亡の第2位は、子宮頸がんによるものです。 出典:国立がん研究センター がん情報サービス 人口 10万対 年齢階級別死亡率 、 2021年 子宮頸がんの予防方 法は、ヒトパピローマウイルス( HPV)の 感染予防 のために HPVワクチンを接種することで す。 HPVワク チン の接種は性行為を始めるよりも前にしたほうがより効果が高 いとされています。
小学校6年~高校1年相当の女子は、予防接種法に基づく定期 接種として、公費により HPVワクチンを接種することができます。 現在、公費で受けられる HPVワクチンは、2価ワクチン の サー バリックス、4価ワクチン の ガーダシル、9価ワクチン の シルガ ード9 の3種類が あります。一定の間隔をあけて、同じ種類のワ クチンを合計2回または3回接種します。接種するワクチンや年 齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。どのワクチ ンを接種するかは、 お気軽に 相談してください。 また、平成 9年度生まれ~平成 18年度生まれ(誕生日が 1997年 4月 2日~ 2007年 4月 1日)の女性の中で、 定期接種の対象年齢(小学校6年~高 校1年相当)の間に接種を逃した方に は、あらためて公費での接種の機会を 提供しています 。 また予防接種と並行して 子宮頸がん検診を定期的に受けるこ とで、がんになる過程の異常 (異形成)やごく早期のがんを発見 し、医師と相談しながら、経過観察したり、負担の少ない治療に つなげ ること ができます。 20歳以上の女性は、 2年に 1回の頻度 で子宮頸がん検診を受け ましょう 。 (厚生労働省のホームページを参照)
pdf版はこちらからあれこれ情報版
ゴールデンウィークが明けてやはりコロナ感染者が増え ています。 5 類感染症に なり、学校保健安全法に よって 学校は 5 日間の出席停止 となります。一方 大人は自宅療養の義務はありま せんが、周囲に感染させる恐れがありますので、できるだけ人と 接触するのを避けましょう。 発熱外来は 引き続き開いてい ますので、発熱のある方は 今まで通りお電話でご相談ください。患者さんの中には高齢者や 疾患を持っていて、コロナに罹患すると重症化するリスクのある 方がおられます。ご協力をお願いいたします。 コロナワクチン接種 6 回目が始まっています。ご希望の方は受 付でご予約ください。 チューリップのコンサートに行ってきました。結成 50 周年ということで、来場者は 60 70 歳代の方を多くみかけまし た。「同じ時代に青春を過ごしてきた仲間」というような 不思議な 連帯感を感じられる ひと時でした。 70 歳代でもみなさんノリノ リ!すごいパワーでした。
