ff 診察室こぼれ話
睡眠はすべての人にとって体を休ませるために必要不可欠の ものです。人は人生の3 分の1を睡眠に費やしています。人以外 の哺乳類やその他の脊椎動物にもその種の固有の睡眠時間があり ます。ゾウは2-3 時間、ハリネズミは20 時間であり、サイズが 大きいほど睡眠時間が短くなるという傾向があります。 最近では魚類、爬虫類、両生類、鳥類など脊椎動物はすべて眠 ることがわかっており、ショウジョウバエなど無脊椎動物も睡眠 をとり、脳を有しているすべての動物は寝ることが分かっていま す。
なぜ眠らなければならないのか、眠気の脳の中での実態は現代 でも全く分かっていません。睡眠障害は生活習慣病・うつ病・認 知症・がんなどとの相互に関連があり、睡眠が障害されたらこれ らの病気が悪くなっている恐れがあり、またこれらの病気が悪く なっても睡眠が障害されます。
また、最近面白い報告があり、各国別の平均睡眠時間と一人当 たりのGDP が相関すると言われています。経済的に豊かになれば、 睡眠時間が長くなる傾向にあります。ヨーロッパでは特にその傾 向が見られます。一方、日本はGDP が豊かなわりに睡眠時間が短 く、経済損失があると言われています。日本は約2.9%のGDP を損失していると言われています。
わかりやすい例として、徹夜明けの頭がぼーっとしている状態 を経験した人は多いと思いますが、徹夜明けの脳のパフォーマン スはアルコール濃度0.1%の酩酊状態と同じと言われています。 連日の睡眠不足が続くと脳のパフォーマンスが低下します。
睡眠不足が動脈硬化や心房細動といった不整脈になる確率が高い と言われています。しかし、睡眠は個人の問題で、患者さんで睡 眠不足を訴えられる人でも脳波を測定すると、脳波上寝ているこ とがわかったりします。
人には1 日周期でリズムを刻 む体内時計が備わっており、意 識しなくても日中は体と心が活 動状態に、夜間は休息状態に切 り替わります。 体内時計の働きで人は夜にな ると自然な眠りに導かれます。体内時計は毎朝光を浴びることで リセットされ、一定のリズムを刻みます。体内時計は脳の視交叉 上核という部位にあります。 睡眠以外にも血圧の日内変動、ホルモンの分泌、自律神経の調 節なども、体内時計が刻む生体リズムの一つです。
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3 月から泌尿器科の診療が始まります! 腎臓がん、前立腺がん、膀胱がんをはじめ尿路結石、尿路感 染症、前立腺肥大、頻尿、過活動膀胱などを専門として泌尿 器科医が診療します。 毎週土曜日午前中、3 月4 日(土)より診療を開始。 児島隆介院長も並行して従来通り診療いたします。
コロナ感染症と同時にインフルエンザA 型が流行してい ます。発熱、咽頭痛などよく似た症状が見られ、両方の検査をし ないと判別できないこともあります。印象として、コロナ感染症 よりインフルエンザの方が高熱、全身倦怠感の症状が強いようで す。うがい、手洗い、マスク、三密を避けるを心がけましょう。
蔵王(宮城県側)に樹氷を見に行ってきました。雪上車 というブルドーザーのような車に乗って30 分。着いたところは全 面雪景色、白以外の色はありません。サングラスをかけないと形 の境界線がよく見えません。木々に吹き付けられた雪がまるで怪 獣のような様々な形をし、圧巻です。
