ff 診察室こぼれ話
皆さんは小学生の時は運動は得意でしたか、苦手でしたか。 子どもの時に体験した運動習慣は成人してからの習慣にも関係し ており、大人になってからのライフスタイルや健康に大きく影響 を与える可能性があります。ですので、子どものころからの運動 については最近よく取り上げられていることがらです。
特に子どもたちの体力は運動と関係性が大きいことがわかっ ています。スポーツ省が実施した「令和元年度全国体力・運動能 力、運動習慣等調査結果」によると、特に小学生男子の体力合計 点が下がっており、平成20 年度の調査開始以降、過去最低の数 値でした。文部科学省が昭和30 年代から調査している「体力・ 運動能力調査」によると、子どもたちの体力は昭和60 年代を境 に低下していると発表がありました。小学生の年代では、「走る」 「跳ぶ」「投げる」などの基本的な運動能力においてその傾向がは っきりしていました。
現代の子どもたちは、食生活の改善によって発育が良くなる一 方、体力・運動能力の観点からみると、筋力や反射神経が低下し ています。これは、神経や筋肉・骨格といったからだの基礎部分 や体力・運動能力を獲得するために適切な時期に運動刺激を得る チャンスに恵まれないために、自分の体を上手にコントロールで きないままに成長してしまう子どもが増えているからだという指 摘されています。
子どもたちの体力を低下させている原因は何なのでしょうか。 生活環境が便利になり、運動する機会が減ったこと、スポーツや 外で遊ぶために必要な時間や仲間、遊べる場所が少なくなったこ と、偏った食生活や睡眠不足で生活習慣に乱れがあること、また 運動を楽しいと思わせる工夫や指導者の不足などが指摘されてい ます。
そこで、文部科学省は財団法人日本体育協会に委託をし、平成 20 年度、21 年度の2 年間で基礎研究を 行うとともに、平成22 年度に、子どもが 発達段階に応じて身につけておくことが望 ましい動きや身体を操作する能力を獲得し、 高めるための運動プログラム「アクティ ブ・チャイルド・プログラム」のガイドブ ック・DVD を作成しました。そこには、 体を使った遊び、生活活動、体育・スポーツを含めて、毎日、最 低60 分以上体を動かしましょうということが書かれています。 よく運動をする子どもとほとんど運動をしない子ども(1 週間の 総運動時間が60 分未満)では体力差が大きく開いていることが 明らかになりました。
子どもたちもやがては親の世代になります。そのため、子ども の身体活動の重要性に保護者の意識を高めることが、大切なこと です。 (財団法人日本体育協会のホームページを参照)
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今年もさまざまな状況にしなやかに対応しつつ診療を続け ていきたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。 コロナワクチンの3 回目の接種が始まっています。市町 村よりお手元に接種券が届き次第、順に予約をお取りしますので、 ご連絡をお願いいたします。 待合室に新しくダイソンの羽のない温風、冷風、空気清 浄機を設置しました。 入口に自動体温測定器を設置しました。自動扉は外から も開くように設定しましたのでそのまま入って検温をお願いしま す。発熱がある、体調がすぐれないという方は今まで通り、事前 にお電話いただけるようお願いします。また、シャッターが不具 合のため半開きになっています。頭上にご注意ください。 年始のお休みに約20 年ぶりのスキューバダイビングを 計画していましたが、直前のところで体力不足を痛感して諦め、 シュノーケリング止まりとなりました。子どものころの運動不足 のせいでしょうか・・体力をつけてまた挑戦しようと思います。
