ff 診察室こぼれ話
人にとって食べることは栄養確保だけではなく、その人の楽しみや親しい人との食事などで生きがいを感じる大切な行為です。一般的に高齢者では加齢による身体機能の低下で食事摂取量の減少や嚥下機能の低下などで、低栄養状態になりやすくなりす。低栄養とは食事量の減少により 、身体を動かすために必要なエネルギーや筋肉や皮膚、内臓などをつくるたんぱく質が不足した状態のことをいいます 。低栄養の原因には 次のようなものがあげられます。
1高齢者夫婦世帯や独居世帯による孤食高齢になると、 毎食食事を作るのが大変、食事が楽しくない、1 人だから簡単に済ませる といったことがよくあり、肉や 魚などの値段が高 いために 買い控えるという ことも起こってき ます。また肥満やコレステロールが気になり、動物性たんぱく質(肉類、卵、乳製品)を控え すぎ た結果 、低栄養に陥ることがあります。
2咀嚼(そしゃく:噛むこと)や嚥下( えんげ :飲み込むことなど口腔機能の低下
義歯による痛みによってお肉や野菜などの硬い食べ物、食物繊維が多い食材を控え柔らかくて食べやすいお粥やペースト状の食事が中心になると、必要なエネルギーやたんぱく質が不足します。また唾液の分泌の低下によりむせ込みを防ぐため、お粥など水分が多く糖質が多い食品を選 ぶことで栄養が不足することになります。
3味覚低下
高齢になると 味覚が低下するため、味の濃いものを好みますが、高血圧があると減塩にするため味が感じられず、食欲がわかず食事量が減ることがあります。 また、 食事量や活動量の減少は腸の働き を 低下 させて 便秘 になったり 空腹感が起きにくく なったりする ため、食欲の低下につながります。 低栄養 を早期発見するためには、 BMI (体格指数や体重 の変化 など日常的に、こまめに体の状態を確認する習慣をつけることが大切です。 「体重が 6か月間に 2 3kg 減少」または「 1 6 か月間の体重減少率が 3以上」 や 18.5 未満の BMI では低栄養 といえます。また、血 液検査で 血清アルブミン値 3.5g/dl 未満血中総コレステロール値150mg/dl 以下などでは可能性が高く なります。低栄養の予防には、 1 日 3 回の食事をバランスよくしっかりたべることが大切です。嚥下機能が低下している場合は刻んだりとろみをつけたりすると 食べ やすくなります。東灘区医師会では栄養士や 歯科医師など多職種の連携を図り、食支援をサポートする体制をつくっています。 体力が低下してきたり、筋肉が減少してきたら 低栄養が原因かもしれません。かかりつけ医にご相談をしてください。
(公益財団法人長寿科学振興財団から一部参照)
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発熱、咳の症状がある方は来院前に電話でご連絡ください 。来院時間の指定をさせていただくことが ありますがご協力よろしくお願いいたします。
毎年年末は12 月 31 日まで診療をしており、多くの方が来院されます。しかし 昨 年は 31 日に来院されたのは3名でした。休日診療所でも患者さんの数は激減だったということです。 多少の発熱があっても病院に行くのは怖いと受診控えをされた方が多かったのだと思います。 インフルエンザ患者 さん も今のところ 疑いも含めて0人です。
しかし一方ではコロナ感染者数が増え続け脅威を感じます。コロナ患者さんの入院対応をされている医療機関は切迫した状況だと思います。
お車でお越しの方は当院南側の駐車 スペース 、青い車の前が空いていればご自由にお使いください。
「鬼滅の刃」劇場版とアニメを見ました。でもコミックはもっと感動するそうですね。 読んでみたいです。
