ff 診察室こぼれ話

「 みずいぼ 」 という病気は多くの人が知っている病気だと思います。子供の時にかかったという人や自分の子供がかかったという人も多いと思います。

みずいぼは 伝染性軟属腫 という名前で 乳幼児に好発する皮膚のウイルス性疾患で す。みずいぼという 名前のほうが良く知られているかもしれません。

みずいぼは ポックスウイルス科に属する伝染性軟属腫ウイルスに感染することにより発症します。皮膚に接種感染して発症するまでの潜伏期間が 14 50 日程度あります。 伝染性軟属腫ウイルスはヒトにのみ感染し、皮膚で増殖し、うつる病気です。患者さんのいぼに、皮膚が触れることにより、ウイルスがうつります。幼児・小児によく生じ、 放っておいても自然に治ることがありますが、それまでには長期間を要するため、周囲の小児に感染することを考慮して治療します。この疾患のために、学校を休む必要はありません。

また、プールの水ではうつりませんので、プールに入っても構いません。ただし、タオル、 水着、 浮輪、ビート板などを介してうつることがありますから、これらを共有することはできるだけ避けてください。プールの後はシャワーで皮膚をきれいに洗いましょう。

伝染性軟属腫に治療については、概ね3 つに分けられます。

① 摘除する方法
ピンセットなどで取り除く方法です。唯一確実に治療できる方 法です が、摘除する際に 激しい痛みを伴うこと が問題です。 最近では 、局所麻酔薬の 貼り薬 が、伝染性軟属腫の除去時の痛み の緩和に使用することが保険適応に認め られ てい ます 。ただ、麻酔薬であり、医師の管理のもとで、 十分な注意が必要です。また取り除いた跡が残っ てしまう可能性も指摘されています。

② 自然 治癒を待つ
伝染性軟属腫が自然に治っていくことは良く知られており、こ れを待つという方法です。ただ自然消失までは少なくとも数ヶ月、 長ければ 2 5 年もかかることがあります。この間は他の人にう つす可能性があり、また痒みのために、掻きむしり二次感染を起 こし、伝染性膿痂疹(とびひ)になることもあります。 ③ 内服薬、塗り薬など
ヨクイニン という 漢方 薬 がイボを取り除くのに、有効であると されており、伝染性軟属腫の治療に用いられることがあります。 また、 液体窒素 で 凍結 する 療法 、あるいはスピール膏(ウオノメ 治療用絆創膏)を貼ってとる など、種々の方法が ありますが 、早 く、きれいに確実に治療できるという方法はありません。

(加古川医師会、(株)マルホのホームページを参照)

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