ff 診察室こぼれ話

「排尿の悩み」を見える化—ウロフロメトリー導入

新しい診療所に移転してはや2カ月。みなさまには「広くなったね」「きれいですね」「テレビが大きい!」といったお声を寄せていただいております。ありがとうございます。その中でひとつ、新しい医療機器を導入しましたのでご紹介します。

泌尿器科の検査機器です。名前は尿流量測定器、ウロフロメトリーといいます。排尿の勢いが弱い、残尿感がある、尿が出るまで時間がかかるなど尿に関する問題や悩み事を調べる検査の1つで、主に男性が対象となる検査です。患者さま用のトイレではなく、検査室に設置しています。座って通常のトイレと同じように排尿するだけで、排尿時にどれほどの勢いがあるか、どれだけの量がでているかがわかります。そしてその時間を測定することで、膀胱や尿道の機能を評価します。

排尿量・最大尿流量率・平均尿流率を測定して、排尿にかかる時間や尿の流出スピードがグラフとして表示されることで客観的に排尿状態を評価することが出来ます。普通の洋式トイレに座ってするように、いつも通りに排尿するだけで測定できます。

この検査は、男性で前立腺肥大があり、排尿障害がある場合などに有用ですが、女性でも過活動膀胱、夜間頻尿、腹圧性尿失禁などの症状がある場合、この尿流量測定検査を行います。下のグラフから見てもわかるように、正常な人は排尿開始直後から勢いよくでていますが、前立腺肥大症などで尿道が圧迫されて狭くなっている場合はちょろちょろといつまでも尾をひいたように排尿されます。

検査のポイントとしては、膀胱に十分にたまった状態で検査をした方が正しい情報をえられますので、泌尿器科診察時には尿意を感じたときに検査をすることが大切となってきます。しかし尿意はどのタイミングで来るかは予想できず、人のよって様々です。泌尿器科を受診される場合はほぼ毎回尿検査がありますので、できるだけ排尿を我慢して来院してください。1時間前に排尿をして、来院時には出ない場合もあるときには、医師と相談して、次回の来院時に検査を予定するようにしてください。

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受付、看護師それぞれに制服を新調しました。いかがでしょうか。

診療のネット予約とクレジットカード決済を近々開始します。また診察が終わったら会計を待たずに帰宅できるシステムも導入予定です。

当院の年末年始の休診は以下の通りです。(12月27日(土)までは平常通り診療)

日付 12/29 30 31 1/1~1/4 1/5 1/6
午前 × × × ×
午後 × × × ×

大阪関西万博が閉幕しましたね。みなさんは行かれましたか?万博は行くたびに携帯電話で予約を取ったりと、結構時間を取られていたので、寂しいというよりは実は終わってくれてホッとしているところです。